10/6 22:19 更新

飲まない理由が、健康から性能に変わった

息子の友人に尋ねた父親のX投稿

写真はイメージ Photo by Yanhao Fang on Unsplash

10/6 16:35 / 発信国:日本

「わざわざパフォーマンスを落とす理由がないんですよね」 酒を断る理由は健康とお金の次へ

「最近の若い人はお酒を飲まないの?」。安達裕章(@adachi_hiro)が息子の友人にそう尋ねたら、「正直、アルコール飲料を飲んで、わざわざパフォーマンスを落とす理由がないんですよね」と返ってきた。安達は10月5日午前7時12分にXでこのやりとりを書き、「思わず下を向いちゃったなあ」と続けた。投稿と返信をまとめたページ(Togetter)は10月6日時点で閲覧8万8,000回、はてなブックマークで471人に登録され、「おもしろ」カテゴリーの上位に入った。

断る理由に、健康もお金も出てこない。

数年前まで、飲まない理由は健康で語られていた。ニッセイ基礎研究所の久我尚子は2022年9月の記事で、「ソバーキュリアス」を、「自分の身体や心の健康を考えて」あえてアルコールを飲まない、または飲んでも少量だけを楽しむライフスタイルだと説明している。その記事の題は「『飲酒はコスパが悪い』?」。健康の次に、値段の話が来ていた。

今回の一言は、その先にある。挙げたのは体でも値段でもなく、自分の「パフォーマンス」だ。まとめに併せて載った三宅裕之(@hiroyuki_miyake)の10月3日の投稿も、同じ立て方をしている。飲まないと言うと「ストイックですね」と言われるが、自分では「むしろ合理的なだけ」。飲んだ2〜3時間のほかに「翌朝の集中力まで持っていかれる」のがもったいない、と書いている。我慢ではなく、計算である。

落とせるのがいい、という反論

返信欄では、その計算そのものに異論が出た。パフォーマンスが落ちること自体が人生の楽しみだ、落とせるのが酒の良さだ、という声が並んだ。酒以外の楽しみ(ゲーム、筋トレ)が増えたという指摘や、ソフトドリンクより高いうえに運転も仕事もできなくなる、という下戸からの声もあった。

酒離れそのものは、数字にも出ている。久我は記事で、1999年と2019年を比べると20代や30代では男女とも飲酒習慣率が低下したと書いている。

安達が下を向いた理由を、本人は書いていない。ただ、投稿はこう続いている。「でも、それで良いんだよな。時代は変わっているんだ」

その「時代」の数字を見ておく。厚生労働省の2019年(令和元年)「国民健康・栄養調査」で、生活習慣病のリスクを高める量(1日の純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上)を飲んでいる人の割合が最も高かったのは、男性が40歳代の21.0%、女性が50歳代の16.8%だった。

下を向いたのは、尋ねた側だった。統計で飲む量が一番多いと出ているのも、20代や30代ではない。

出典

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